星稜マンマーク&ゾーンの小屋松包囲網

 「全国高校サッカー選手権・準決勝、星稜-京都橘」(11日、国立)

 第92回全国高校サッカー選手権は11日に東京・国立競技場で準決勝2試合が行われる。第1試合は富山第一‐四日市中央工(三重)、第2試合は星稜(石川)‐京都橘の顔合わせで、4校は10日、それぞれ最終調整した。星稜は、3得点している京都橘のエースFW小屋松知哉(3年)封じに秘策を用意した。

 星稜が「マンマーク+ゾーン」の小屋松包囲網を敷く。準々決勝の修徳戦でも攻撃のキーマンにマンマークをつけ、スコアレスのPK戦に持ち込んだ。今回も小屋松に対し、MF平田をマークにつける見込み。さらに捕まえるため、ゾーン守備も併用する。

 静岡県内で最終調整を行った10日、河崎護監督(54)は「彼は神出鬼没。ゲームメークもできるし、背後も取りにくる。つかみにくい」と相手エースを評した。DF寺田は「1人はマンツーマンでつくと思う。ただ、1人だけで止めるのではなく、近くの選手がマークを受け渡しながらさらにケアする」と意気込んだ。

 12月16日の高円宮杯プレミアリーグ参入戦では小屋松に「次元が違った」(河崎監督)というプレーを見せつけられ、1‐5で敗退。同じ轍(てつ)は踏まない。(宮崎厚志)

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