Ｊ１・Ｃ大阪にブラジル・インテルナシオナルに所属するウルグアイ代表ＦＷディエゴ・フォルラン（３４）が加入する見通しとなっていることが１４日、関係者の話で明らかになった。交渉は大詰めの段階で、順調に進めば近日中に発表される。フォルランは１０年南アフリカＷ杯でＭＶＰと得点王に輝いた世界屈指のストライカー。獲得に成功すれば、Ｊリーグでプレーする久々の超大物となる。

　クラブ創設２０周年に悲願の初タイトルを目指すＣ大阪が超大物の獲得に乗り出した。ＦＷフォルランは１０年南アフリカＷ杯でＭＶＰと得点王（５得点）に輝いた世界屈指のストライカー。１２年にブラジルのインテルナシオナルに移籍し、欧州の第一線から退いたものの、３４歳となった今も現役のウルグアイ代表プレーヤーだ。

　マンチェスターＵ、Ａマドリードなど欧州の名門クラブを渡り歩き、スペイン１部リーグで２度の得点王を獲得した。昨年８月の日本代表との国際親善試合（宮城）では、鮮やかな直接ＦＫを沈めるなど２得点。衰え知らずの存在感を示した。

　Ｃ大阪は昨季リーグ戦４位で３年ぶりにアジア・チャンピオンズリーグ（ＡＣＬ）の出場権を得たものの、優勝にはまたも手が届かなかった。日本代表ＦＷ柿谷や同ＭＦ山口、Ｕ‐１９代表ＭＦ南野ら成長著しい若手中心の布陣で、今オフにＭＦシンプリシオ、ＦＷエジノらブラジル人３選手がすべて退団。クラブは攻撃の中心を担える外国人選手の獲得を目指していた。

　創設時にはジーコ、リネカーら超大物がプレーしていたＪリーグにとっても、０１年まで名古屋でプレーしたストイコビッチ以来十数年ぶりのビッグネームとなる。昨季１試合平均観客数で１１％増を果たしたＣ大阪だけでなく、Ｊリーグ全体の集客アップも期待される。