ミラン新指揮官「本田トップ下」起用か

 サッカーのイタリア1部(セリエA)ACミランの新監督就任が確実となっている元オランダ代表セードルフが、新加入した日本代表MF本田圭佑をトップ下で起用する可能性が高いと15日のイタリア紙ガゼッタ・デロ・スポルトが報じた。

 同紙の予想スタメンでは布陣を「4‐3‐1‐2」とし、本田をトップ下に配置。右からGKアビアーティ、DFデ・シーリョ、ボネーラ、メクセス、エマヌエルソン、МFポリ、モントリーボ、ムンターリ、MF本田、FWカカ、バロテリとしている。

 セードルフは、現地15日夕方にもミラノ入りする見込みで、そのまま同夜のスペツィア戦を観戦するの可能性もある。ブラジルを出発する際には「ベルルスコーニ(会長)の要請にノーと断ることなんてできなかった。長い間(選手として)過ごしたミランとの関係は特別なもの。ミランを指揮するのは私にとって夢だった」と抱負を述べた。

 また、コリエレ・デロ・スポルト紙によると、セリエAで初めてのオランダ人監督となるセードルフはチームを指揮するために“5カ条”を課すという。(1)練習を増やす=2時間以上(2)厳しい規律=遅刻は許さない、健全な生活(3)ガードされた合宿=選手らの友人や親族の訪問を少なくする(4)メディカル部分からの見直し=ミラン・ラボに戻りフィジカルトレーナーらを交代させる(5)メンタル面の強化=勝利のためだけにプレーすること…など低迷打開のためになりふり構わず手を打っていく。

 ガゼッタ紙によると、セードルフが経営する日本料理レストラン「フィンガーズ」(ミラノ市内)の共同経営者、日系ブラジル人ロベルト岡部氏は「彼にはリーダーシップの血が流れている。私にとってもうすでにチャンピオンズ・リーグ決勝にたどり着いたようなもの。彼はスシと同じように完璧だ」と話した。

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