J1徳島 小林監督がトリプル40指令
四国から初めてJ1に昇格した徳島が16日、徳島県板野町の練習グラウンドで、初の全体練習を行った。開始前のミーティングでは、小林伸二監督(53)が今季の目標として「40得点、40失点、勝ち点40」の“トリプル40”達成を指令。就任3年目で初めて2部練習で始動するなど、J1定着への意気込みが伝わる初日となった。
指揮官が掲げた目標は、具体的かつ現実的だった。練習開始前に行った約30分間のミーティング。6人の新加入選手を迎え、今年初めて全員が集結したチームの前で、小林監督は目指すべき到達点を明確に示した。
「J1に残るためには最低でも勝ち点40が必要。10勝10分け。(年間)40得点、40失点でいけば、それが達成できる」
プロジェクターを使って、過去の残留争いのデータなどを表示。昨季でいえば、勝ち点40は15位に相当する。昇格1年目のチームにとって、J1がどれだけ過酷な舞台なのかも訴えた。「その通りだと思った。厳しい数字だけど、達成できれば昇格と同じくらい価値がある」とDF千代反田。全員が高い目標を共有し、今季初練習をスタートした。
意気込みを示すかのように、監督就任3年目で初めて2部練習での始動。午前はグラウンド24周(約8キロ)を走り、午後はミニゲームなどボールを使った練習で汗を流した。
21日から高知で9日間の1次キャンプを行い、宮崎での2次キャンプ(2月1~15日予定)で実戦を積む。
3月1日のJ1開幕に向け「いいスタートが切れた。たくましいチームにしたいね」と小林監督。“トリプル40”の実現へ、じっくりとチームを仕上げていく。