ミラン本田、途中出場も不発に終わる

 イタリア1部リーグACミランの本田圭佑は22日(日本時間23日早朝)、イタリア杯準々決勝のミラン対ウディネーゼに後半37分から出場したが、見せ場を作ることはできなかった。チームは1-2の逆転負けを喫し、大会から姿を消した。

 ミランは前半7分、2列目の右サイドに入ったMFビルサを起点にFWバロテリがゴールを奪い1-0とリード。しかし、その後はウディネーゼのカウンター攻撃などに悩まされた。そして前半41分、ウディネーゼFWムリエルがPKのチャンスをものにして、試合は振り出しに戻った。

 後半35分には、途中出場したニコ・ロペスのゴールでウディネーゼが逆転に成功。本田は同37分、МFノチェリーノに代わって出場し、スタンドからは「オーレ、オレオレオレー、ホンダー、ホンダー」のコールが沸き起こった。本田のポジションは4-2-3-1の2列目センター、トップ下。同じく2列目のカカ、ロビーニョがバロテリと同じ高さのラインに並び得点を狙った。

 直後の同39分には、ファウルでイエローカードを受け、15日のスホペツィア戦からの累積警告で、来季のイタリア杯初戦に出場できなくなった。それでもあきらめない本田は、ロスタイムに左サイドでボールをエンドラインのギリギリまで切り込んで折り返したが、これはジャンプしたGKに阻まれた。その後、こぼれ球を受けてシュートを放ったが、これもゴール枠外に外れた。結局、そのまま試合終了。ホイッスルと共に、約1万人の観客からは聞くに耐えないようなブーイングが起こった。

 試合後、ミックスゾーンを通り抜けた本田は「チャオ、お疲れ様です」とだけコメントした。ミランは今大会で優勝すれば、来季のヨーロッパ・リーグ出場の可能性を見出せたが、それも消滅。リーグ戦では現在11位で、5、6位のヨーロッパ・リーグ出場圏内にはほど遠い。

 セードルフ監督は「現在の状況が困難であることは分かっていた。選手たちはやるべきことをやっている。彼らには、奇跡を起こせるはずはないのだから落ち着け、と話している。ビッグクラブに所属する選手に対する要求が高いのは当たり前だ。ただ1度の勝利(19日・セリエAのベローナ戦)だけで全ての現在の状況が変えられるはずはない」とコメントした。7日間で公式戦3試合にプレーしている本田に対して、クラブは途中出場とすることでコンディションを上げる意味もあったようだが、ミランのヨーロッパへの道はますます厳しくなった。

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