マンU香川出番なし ヤヌザイに応援歌
イングランド・プレミアリーグで、MF香川真司(24)が所属するマンチェスター・ユナイテッドは28日、ホームで最下位のカーディフを2‐0で下した。新加入のスペイン代表MFマタは先発でデビューする一方、香川はベンチ入りしたが出場機会はなかった。
2‐0のリードで迎えた後半30分すぎ、香川はウオームアップを始めた。その横で18歳のMFヤヌザイも体を温める。残る交代枠はひとつ。そのときゴール裏のファンは「ヤヌザイ~ ヤヌザイ~」と歌い始めた。居場所を失いかけている香川に対し、追い打ちをかけるような応援歌となった。
この夜、新加入したMFマタがトップ下として先発し、マンUデビュー。FWファンペルシーは負傷から復帰して先発し、開始6分に先制点を決めた。後半14分には、香川の定位置である左MFで先発したヤングが、マタのパスから追加点。負傷離脱していたFWルーニーも途中出場した。
攻撃陣が次々と結果を出し、追い詰められる香川。指揮官から声が掛かるのを待ったが後半39分、大歓声に見送られてベンチへ下がったマタに代わり、ピッチに送り出されたヤヌザイだった。
公式戦の連敗を「2」で止めたモイズ監督は「気分が高揚しているかって? その通り。いい選手がそろった。試合によって異なる組み合わせができる」と喜んだ。その指揮官の構想に、香川が入っている可能性は「ゼロ」ではないが、かなり厳しい状況であるのは間違いない。