J2福岡でJ最年少出場記録更新も
J2アビスパ福岡のキャンプに特別参加している中学3年生、DF冨安健洋(15)とMF崎村祐丞(15)が、Jリーグ最年少出場記録を更新する可能性が出てきた。神野卓哉チーム統括部長は「出場の準備もさせておきたい」と明言しており、2種登録でのリーグ戦出場を示唆した。
4月から高校に進学する2人は福岡の下部組織に所属。崎村は5月上旬、冨安は9月中旬までにJ初出場すれば、2004年にFW森本貴幸(当時東京V)がつくった15歳10カ月6日の最年少記録を破ることになる。プシュニク監督の戦術を理解し、アピールするためにも宮崎キャンプは大事なステップになる。
2人は2日の練習試合に途中出場し、3日もミニゲームで声を出してパスを要求。冨安は「もっとボールに絡みたい。控えめでは意味がない」と意欲を燃やす。本職はセンターバックだが、ボランチもこなすだけに起用の幅は広い。ドリブル突破が光る崎村も「こういう場にきたのはチャンス」と意気込んだ。
今回は参加していないがFW宮内真輝(15)も冨安、崎村とともにU‐15(15歳以下)日本代表に選ばれた下部組織の逸材。トップチームにけが人が続出するなどの事態に陥れば、昇格を果たす可能性はある。「トップチームに混じって練習をやれている。今すぐにということではないが、可能性が全くないわけではない」と神野チーム統括部長。未来を見据えるアビスパに期待の新星が現れた。
◆冨安健洋(とみやす・たけひろ)1998年11月5日生まれ。福岡市立三筑中3年。昨年7月のU‐15日本代表マレーシア遠征に参加。183センチ、64キロ。
◆崎村祐丞(さきむら・ゆうすけ)1998年6月27日生まれ。福岡市立千代中3年。昨年12月、U‐15日本代表候補の沖縄合宿に参加。175センチ、64キロ。