「富士ゼロックス・スーパーカップ、広島-横浜Ｍ」（２２日、国立）

　国内サッカーシーズンの幕開けを告げる「富士ゼロックス・スーパーカップ」は２２日、Ｊ１を２連覇した広島と天皇杯全日本選手権を２１大会ぶりに制した横浜Ｍが東京・国立競技場で戦う。２１日の前日会見では両チームが火花を散らした。横浜Ｍは新加入のＭＦ藤本淳吾（２９）がＭＦ中村俊輔（３５）とのＷキッカーによる“七色ＦＫ”予告。広島は“６度目の正直”で横浜Ｍから勝利を奪うことを誓った。

　天敵との一戦を前に広島・森保一監督（４５）は「内容も結果も勝ちとりたい」と鼻息を荒くした。

　対横浜Ｍは、同監督が就任した１２年以降５戦未勝利（４敗１分け）。昨季はリーグ戦で２敗し、天皇杯の決勝戦でも完封負け。２季連続で白星を逃した。

　しかし、指揮官は「苦手意識はない」とキッパリ。中村や新加入の藤本ら攻撃陣に多彩なタレントをそろえる横浜Ｍに対し、「対策はしているが、今の形を崩すことはない」と、自慢のパスサッカーで得点する構えだ。

　今季、広島には１０人が新加入した。鹿児島、宮崎でのキャンプで試合形式の練習を増やし戦術の浸透を図った。「過去２年より総合力は上」と指揮官。“６度目の正直”で横浜Ｍから勝利を奪い、Ｊリーグ３連覇へ弾みを付ける。