柏・工藤 ザック監督に猛アピール弾
「J1、柏1-1FC東京」(1日、柏)
W杯日本代表へ生き残りを目指す柏のFW工藤が、貴重な同点弾を決めた。0‐1の後半18分、レアンドロドミンゲスとレアンドロとの連係から右足で得点。強烈な一撃は、相手のGK権田の手をかすめてゴールに吸い込まれた。
視察に訪れた日本代表・ザッケローニ監督に、自らの存在を大きくアピールする1点。23歳のFWは「開幕戦で取るのは非常に大きい」と、19得点した昨季に続く開幕戦でのゴールに力強くうなずいた。後半40分には背負ったDFをふりほどくようにして突破、思い切ってシュートを放った。惜しくも枠をたたいたものの、得点への執念を見せた。だがホームでの開幕戦で白星をつかめず「あれだけのチャンスを決めきれず、勝ち点3を取れなかったのは反省点」と、充実感の中にも悔しさをあらわにした。
昨年7月に代表デビューし、国際Aマッチは4試合2得点。3日にはニュージーランド戦に備えた代表合宿が始まる。「個性的で自信を持っている選手が多い中、代表で自分が何を表現できるかといったら、ゴールだと思う」と、半年ぶりの日本代表でのプレーを見据えて視線を鋭くした。