ザックJ大丈夫?笑えない4‐2凡戦
「国際親善試合、日本4-2ニュージーランド」(5日、国立)
これで本当に強化になるの?前半17分までに怒とうの4得点。満員の国立は沸き、試合後、ザッケローニ監督は「非常に有益な試合だったと思っている」と満足げに振り返ったが、一方でW杯メンバー発表前の最後の国際Aマッチとしては疑問符の残る一戦となった。
序盤の大量得点で緊張感が緩んだのか、守備面ではスキを突かれる形で2失点。これで6試合連続の失点、3試合連続2失点以上と、課題は改善されていない。明らかな格下相手だっただけに、DF吉田は「2失点とももったいなかった。こういう試合は難しい。ただ、後半ももっと勢いよくいかないといけなかった」と、反省ばかりが口をついた。
W杯前の実戦機会は限られる。次戦はW杯壮行試合となる5月のキプロス戦(埼玉スタジアム)。W杯に出場しない明らかな格下が再び相手になる。国外開催では初の16強入りを果たした南アフリカ大会では、直前に韓国、イングランド、コートジボワールという強豪と対戦し強化につなげたが、今回は果たして…。香川は「もっと強い相手とやりたいけど」と本音を漏らし、DF吉田もW杯の準備になるかと聞かれ「分からない。組まれてしまっているので、やるしかない」と、ポツリとつぶやいた。