讃岐、磐田に完敗も 1万人沸いた!
「J2、讃岐1‐4磐田」(9日、丸亀)
讃岐は磐田に1‐4で敗れ、ホーム開幕戦を白星で飾ることはできなかった。1‐1で突入した後半に磐田のFW前田遼一(32)、DF駒野友一(32)ら日本代表経験者にゴールを献上。地力の差を見せつけられたが、J2昇格後初の本拠地での戦いに、1万421人が集まったスタジアムは大いに盛り上がった。愛媛は0‐2で水戸に敗れた。
力の差を見せつけられた。元J1王者の磐田に1‐4の完敗。J2で初めてのホーム戦を勝利で飾ることができず、讃岐・北野監督は「たくさんの人に来ていただいたのに、申し訳ない」と肩を落とした。
前半20分に先制されたあと、同36分にMFアンドレアの鋭いクロスが相手DFのオウンゴールを誘い同点に。だが、後半は守備が息切れした。同4分に前田に勝ち越しゴールを献上。同18分には駒野にFKを決められるなど、日本代表経験者がそろうスター軍団の猛攻に屈した。
それでも1万421人の大観衆は、最後まで果敢に立ち向かう讃岐イレブンに熱い声援を送り続けた。
「地元の香川にJリーグのチームをつくることが夢だった。それが実現した」。観客席を見上げる北野監督は感慨深げ。高松市出身の指揮官は2010年、J2熊本から夢を抱いて四国リーグ時代の讃岐に来た。閑散としたスタジアムで戦いながら、地元クラブにプロ意識とハードワークをたたき込んできた。
四国リーグ時代の07年から在籍する古参のMF綱田は「ずっとJの舞台を目指してきた。きょう、このピッチに立てたことがうれしい」。今季初スタメンで懸命に走り回った。
開幕から2試合で7失点。JFLで鉄壁を誇った守備の立て直しが急務だ。「早くJ初勝利を見せられるように、後ろ(守備陣)がしっかりしなければ」と野口主将。試合後、サポーター席から飛んだ「次は勝つんだぞ~」という絶叫に、選手たちは力強くうなずいていた。