「Ｊ１、Ｃ大阪４‐１清水」（１５日、ヤンマー）

　Ｃ大阪は、ＤＦ陣が３得点を記録する珍しいゴールラッシュ。その中心にいたのはＤＦ山下だ。前半１５分にＤＦ丸橋の先制点をアシストすると、同点の同３２分には今季初ゴールとなる決勝のヘディングシュート。後半４２分にはＣＫからヘッドでＧＫを強襲し、ＤＦカチャルの来日初ゴールを呼び込んだ。３得点に絡む大暴れに、山下は「経験ないです」と思わず苦笑いした。

　日本代表ＦＷ柿谷、同ＭＦ香川（マンチェスター・ユナイテッド）らと同期入団の“花の０６年組”だが、出場機会に恵まれず１１年にＪ２札幌へ移籍。１２年に完全移籍でＣ大阪に復帰した苦労人だ。昨季途中からポジションをつかむと、日本代表入りも期待されるＪ屈指のセンターバックに成長した。ホームで敗れた１１日のＡＣＬ・山東戦では３失点を喫し、「やってやるという気持ちがあった」と悔しさをぶつけた。

　ウルグアイ代表ＦＷフォルランと柿谷はこの日も無得点に終わった。「前の選手が警戒されるのでオプションになれれば」と山下。チームの新たな得点源となる予感が漂う。