マンU大逆転8強 ファンペル3発
「欧州CL・1回戦第2戦、マンチェスター・ユナイテッド3-0オリンピアコス」(19日、マンチェスター)
MF香川真司(25)のマンチェスター・ユナイテッド(イングランド)はホームでオリンピアコス(ギリシャ)に3‐0で快勝し、2戦合計3‐2と逆転して準々決勝に進んだ。FWファンペルシーが3得点し、香川は出番がなかった。前回準優勝のドルトムント(ドイツ)は本拠地でゼニト(ロシア)に1‐2で敗れたが、2戦合計5‐4で8強入り。準々決勝(4月1、2、8、9日)の組み合わせは21日に決まる。
崖っぷちからの大逆転だった。第1戦を0‐2で落としたマンチェスター・ユナイテッドがホームで3‐0と勝って8強入り。モイズ監督は「選手が全てを出し尽くしてくれた。素晴らしかった」と手放しで喜んだ。
第1戦で封じられたエース、ファンペルシーが爆発した。前半25分にPKを決め、同ロスタイムにも右からの低いクロスに合わせて2点目。後半7分にも相手GKが一歩も動けない見事なFKでハットトリック。終了間際に膝を痛めて交代したが、勝利の立役者になった。
ベテランの働きも見逃せない。中盤の底に入った40歳のギグスだ。先制点と2点目はギグスが送ったロングパスが起点。百戦錬磨のMFは2本のパスで試合の流れを変えた。
守備陣もGKデヘアの好セーブなどで無失点。窮地でチーム全体が持てる力を発揮した。ギグスは「重圧はあったが、自分たちを信じていた。経験、勢い、力強さが合わさった。これがマンチェスターUだと示せた」と胸を張った。