鹿島逆転勝ち!柴崎、代表狙うん弾
「J1、横浜M1-3鹿島」(29日、日産ス)
鹿島が元日本代表MF柴崎岳(21)の1ゴール1アシストの活躍などで、勝ち点で並んでいた横浜Mに3‐1で逆転勝ちし、首位を守った。浦和は神戸に1‐3で逆転負け。柏は大宮と2‐2で引き分けた。FC東京は清水を3‐1で下し、今季初勝利を挙げた。
鹿島のセレーゾ監督は、会見場にガッツポーズをして入場した。横浜Mとの上位対決を制し、「ダービーみたいな試合に勝てて、興奮してしまった。マリノスの関係者もいらっしゃるのにすみません」と、照れながら謝罪した。
セットプレーで先制されながらも、後半9分、21歳のMF土居がDF中沢、栗原の2人を抜き去って同点ゴール。同じく21歳の柴崎は1ゴール1アシストで逆転勝利を飾った。今季、若手を育てながら戦うと宣言した指揮官にとって最高の結果で首位をキープした。
柴崎は後半35分、野沢のボレーシュートを引き出すアシストを決めた。同42分にポジションを前に上げると、自ら攻め上がり、DF2人をかわして左足でトドメの3点目を突き刺した。
4月7日からW杯ブラジル大会に向けたメンバー選考の国内合宿が行われる。柴崎は「代表はチームで結果を残した選手が選ばれるもの。さっき言われるまで(合宿は)意識になかった」と淡々と語った。国内組で戦った昨年7月の東アジア選手権では代表に選出されながら、体調不良で辞退している。
「あの東アジアでチャンスをつかんだ選手もいる。今はしょうがないと(気持ちを)消化できているけど、惜しいことをしたと思う」。そこから代表に定着した山口、柿谷、斎藤らの存在は柴崎の頭にある。「現状をしっかりとらえてベストを尽くしたい」と、ひそかにラストチャンスを狙っている。