C大阪・南野、祝砲ならず 柿谷も不発
「J1、柏2‐1C大阪」(6日、柏)
C大阪は敵地で柏に1‐2で敗れ、勝ち点10で5位に後退した。日本代表候補合宿(7~9日、千葉県内)に初招集されたFW南野拓実(19)は無得点に終わった。
花冷えの敵地で、桜が満開とはならなかった。日本代表候補に初選出されたMF南野も不発に終わり、公式戦6試合ぶりの黒星。5位に後退し、首位鹿島との勝ち点差は5に広がった。
19歳の新星は2列目の左サイドから積極的な仕掛けを見せ、前半22分には激しい当たりでボールを奪取、FW柿谷の決定機につなげた。同33分にはドリブル突破から鋭いミドルを放ったが、シュートはこの1本のみ。後半途中でピッチを退き「自分としても特長は出せたが、(仕掛けの)回数や質を上げていきたい」と反省が口を突いた。
立ち上がり6分に先制を許す苦しい展開。柿谷を中心に反撃に出るが、同30分に柿谷、直後の同31分には代表候補に選出されたMF長谷川が、ともにGKとの1対1を決め切れず。ポポビッチ監督は「決めるべき決定機を全て決められなかった」と嘆き、柿谷は「決定機は何度もあったので決めていれば勝てた。自分の責任と言ってもおかしくない」と自らに悔しさをぶつけた。
昨季は6試合を終えた時点で既に4得点を挙げていた柿谷だが、今季は開幕から無得点が続く。ゴールから遠ざかるエースに周囲も騒がしいが「そういう自分に勝っていきたい」と前を向いた。
次節はG大阪戦(12日、ヤンマー)と2年ぶりの大阪ダービー。仕切り直しには、これ以上ない一戦となる。