川崎・大久保、ロスタイムヘッドV弾

 「J1、川崎2-1G大阪」(26日、等々力) 

 川崎は後半ロスタイム、元日本代表FW大久保嘉人(31)が決勝点を挙げ、G大阪を2‐1で破った。浦和はFW原口元気(22)が得点したものの、柏に2‐3で競り負けた。鹿島は広島に3‐0で快勝し、勝ち点18で並んだ神戸と鳥栖を得失点差で上回り、首位に浮上した。J1初挑戦の徳島は新潟に1‐2で敗れて開幕9連敗。

 このままでは終われなかった。ドローの気配が漂う後半ロスタイム。「最後のチャンスだと思って突っ込んだ」。大久保はこん身のジャンプで空を舞った。

 相手DF藤春の上空から打点の高いヘディングがゴールを射抜く。現役時代には“アジアの核弾頭”として恐れられた日本協会の原技術委員長も「(打点が)高かったね」と驚く一撃で、チームを勝利に導いた。

 エースとしての意地が詰まっていた。「このまま終わったら、オレのせいだった」。何度も決定機を迎えながら、決めきれなかった。「相手GKとの1対1も外していたしね。時計ばかり気にしていた。焦りも感じていた」。過密日程のさなかだが、責任感と執着心がゴールを生んだ。

 今季6得点目。だが、試合中のマークは激しさを増し、後半5分にオーバーヘッドでゴールを狙った際には顔を蹴られて「歯が欠けたよ。ここのところ」と苦笑いで左上の奥歯を指した。さらに同21分の交錯時には「完全に蹴られた」と、股間を押さえてもん絶するシーンも。それでも最後に仕事を果たした。

 5月12日に迫るW杯メンバーの発表。「最後まで諦めない」と公言する男は「オレはJとACL(アジア・チャンピオンズリーグ)でやり続けるしかない。この調子でやりたいね」。結果を残し続け、ブラジル行きをつかむ。

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