原口、ザック視察試合で攻守に存在感

 「J1、浦和1-0横浜M」(29日、埼玉)

 W杯メンバー入りを目指す浦和MF原口元気(22)が、日本代表のアルベルト・ザッケローニ監督(61)が視察した横浜M戦で走力をアピールした。無得点だったが攻守で献身的にプレーし、FW李忠成(28)の決勝弾による1‐0の勝利に貢献。チームは4位に浮上した。鹿島は清水に競り勝ち、首位キープ。J1初挑戦で開幕から9連敗を喫した徳島が甲府を1‐0で破り、初白星を挙げた。

 自分の背番号「9」が記された選手交代ボードを見た浦和・原口は天を仰いだ。「マジか?もうちょいやりたい!」。だが、体は正直だった。足はけいれんを起こす寸前で「あれ以上出たら、迷惑をかける」。納得してピッチを去ると、サポーターから大きな拍手が送られた。

 この日はザック監督が視察。代表のスーパーサブの座を争う横浜M・斎藤とのアピール合戦の意味が強かった。前半14分に相手守備ラインの裏に飛び出し、右からのクロスに頭で合わせた。後半7分にはドリブルシュートを放ち、守備にも奔走。先制点を奪いながら敗れ、いらだちを隠さなかった26日の柏戦とは対照的に「点を取って負けるよりいいよ」と上機嫌だった。

 日の丸には強い思いがある。12年のロンドン五輪は選出されると思っていたが落選。「今回はボーダーライン。より結果を残すしかない」と強い危機感で試合に臨んでいる。ライバルの斎藤からも握手をした際に「頑張って…って頑張ってじゃないか」と言われ、お互い意識はしている様子。いやでもW杯への意識は高まっている。

 視察試合を終えた原口は「ちょっと緊張したけどね。出来は普通かな」。言葉は控えめだったが、笑顔が充実ぶりを物語っていた。

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