サッカーのスペイン１部リーグ、レアル・マドリードのアンチェロッティ監督がこれまでのポリシーを曲げてまでも悲願の欧州制覇へ準備‐。ＧＫカシリャスが今季初めて国内リーグ戦で出場する可能性が強まっている。

　２日のスペイン紙マルカによると、２４日のチャンピオンズリーグ決勝まで３週間以上あるため実戦感覚を鈍らせないための措置。今季ここまでは国王杯とチャンピオンズリーグでカシリャスが、リーグ戦ではディエゴ・ロペスが出場するという“すみ分け起用”をしているが、試合日程とクラブ通算１０度目のチャンピオンズリーグ制覇の重要性を考慮して、方針を変えるとの見方が強まっている。

　この方針変更は、今季出場機会を減らしているカシリャス個人、またその後のワールドカップを考慮すればＧＫバルデス（バルセロナ）がケガで欠場濃厚なスペイン代表にとっても朗報だ。さらにレアル・マドリードの来季構成については、２ＧＫは残留の意向を示しているものの現状にはともに満足していないとされ、それぞれの去就に影響を与える可能性もある。