横浜M8戦ぶり勝利!藤田待望ゴール
「J1、横浜M2‐0G大阪」(3日、日産ス)
試合内容は決して満足できるものではなかった。それでも、どうしても勝利が欲しかった。7試合勝ちがなかった横浜Mだが、今季最多の3万5550人が駆け付けた一戦で意地を見せた。前半からピンチの連続。GK榎本のファインセーブで切り抜け、後半から攻勢を仕掛けた。
後半7分だ。MF中村のパスを起点にFW伊藤がドリブルで切り込みラストパス。これを藤田が左足で流し込んで待望のゴール。リーグ戦では3月29日の鹿島戦以来の得点に、「ずっとチームに迷惑をかけて悔しい思いもあった。決められて良かった」と笑顔で話した。さらに16分にはMF藤本のCKを中沢が頭で合わせて追加点。今シーズン初得点に「来たボールに合わせただけ。でも、今欲しいのは結果だから」と、ベテランCBも納得の表情を見せた。
主将の中村が後半7分で交代。樋口監督も「かなり体が重くて前半で代えようかと思った」と言うほど、コンディションは万全にはほど遠い。中村自身も「力が入ってなくて、自分から早めに代わった方がいいと言った」とJリーグ、ACLとフル稼働してきた疲労の蓄積を認める。それでも「小さいけど、まず一歩前進」と、流れを変える白星に胸をなで下ろしていた。