新潟・川又が不発…代表入りへ崖っぷち
「J1、新潟2-1清水」(6日、デンカS)
不発に終わったことよりも、3試合ぶりに勝利をしたことが武骨なストライカーの表情を和らげた。「最近はいつものプレーができていないんですけど、今日は勝ったので。いつもよりはすっきりしています」。新潟FW川又は勝利をかみしめた。
「ラッキーでした」と振り返る決勝点は劇的な形だった。後半ロスタイムに同点弾を決められ、3戦連続ドローと思われたが、直後に川又のクロスがオウンゴールを誘発した。公式記録に記された時間は90+5分。ラストプレーだった。
だが、ブラジルW杯代表候補としてはアピール不足は否めない。昨季、23発を決めてブレークした川又だが、今季はわずかに3点のみ。12日に迫った代表発表については「そこに重点は置きたくない」としたが、この試合でも後半23分の左クロスを合わせ損なうと、同40分には相手GKとの1対1でもシュートミス。昨季のまばゆい輝きは放てていない。
「自分は新潟の選手なんでチームに貢献するだけ。その結果がアピールになれば」と川又。発表前、最後の試合となる柏戦(10日・柏)で豪快な一発は生まれるか。