ジダンの再来!ベンゼマ2発で仏快勝
「ブラジルW杯・E組、フランス3-0ホンジュラス」(15日、ポルトアレグレ)
E組で1998年大会優勝のフランスはホンジュラスを3‐0で退け、白星発進。W杯初出場のFWカリム・ベンゼマ(26)=レアル・マドリード=が2ゴールを含め全得点に絡む大活躍を見せた。
絶頂期を迎えつつある26歳のストライカーが、その力を存分に誇示した。FWベンゼマが2得点を含む、全得点に絡む大爆発。フランス選手によるW杯1試合2得点は98年フランス大会決勝のジダン以来。ベンゼマは「勝てたのが最も大事なこと。点を取れて誇りに思う」と喜びに浸った。
フランスの初戦勝利は初優勝を飾った98年大会以来4大会ぶり。1勝もできずに1次リーグで姿を消した10年南アフリカ大会とは全く違う姿だった。4年前は後味の悪さだけが残った。ドメネク監督に暴言を吐いたとされるアネルカが大会中に追放され、反発した選手が練習を拒むなどチームは空中分解した。
3‐0の快勝にGKロリス主将が「こういう試合をしようと思っていた。相手の激しいプレーにも冷静で勝ち点3を取れた」と胸を張れば、98年大会に主将を務めたデシャン監督は「大事なのはピッチで一つにまとまり、同じ目標に向かうこと。今は明るくいい雰囲気。これこそ私が求めることだ」と満足感を漂わせた。
前回大会は所属のレアル・マドリードでの不調が響いて落選したベンゼマにとって、W杯は今回が初出場。「ようやく夢がかなった」と意気込み十分で臨んでいる。
直前には大黒柱リベリが腰痛のため離脱し、一層期待される中、初戦からこれ以上ない結果で応えた。「欧州チャンピオンズリーグで優勝して、今はどんな壁でも越えられそうな気がする」と自信を増す背番号10が、フランスを力強くけん引する。