メキシコGKオチョア神セーブ連発
「ブラジルW杯・A組、ブラジル0-0メキシコ」(17日、フォルタレザ)
黄色く染まったスタジアムを、メキシコの守護神が黙らせた。スーパーセーブ連発で引き分けに持ち込んだGKオチョアは「地元で、W杯に何度も優勝している相手に無失点。勝ち点1はうれしい」と胸を張った。
特に危なかったのは、前半26分だ。ネイマールのヘディングがゴール右隅に飛んだが、横っ跳びではじき出した。今大会から導入された得点を判定するゴールラインテクノロジーの映像では、ボールの一部がラインを越えていたほどギリギリのセーブに「難しいプレーだったが、運が良かった」と振り返った。その後も猛攻をことごとくしのぎ、ブラジルのスコラリ監督に「あのGKが嫌いだ」と言わしめた。
代表歴は長いが、大舞台とは無縁だった。ピッチを離れれば、メキシコ料理のレストランチェーンを経営する実業家としての顔も持つ。ラッキーボーイが、金メダルを獲得したロンドン五輪のような快進撃に導くかもしれない。