ブラジル沈黙「もうPKもらえない」

 「ブラジルW杯・A組、ブラジル0-0メキシコ」(17日、フォルタレザ)

 A組第2戦で最多5度優勝のブラジルはメキシコと0‐0で引き分け、ともに1勝1分けで勝ち点4とした。ブラジルはFWネイマール(22)=バルセロナ=らが決定機を迎えたが、メキシコのGKギジェルモ・オチョア(28)=アジャクシオ=の好守に阻まれた。H組の韓国はロシアとの初戦でFW李根鎬(29)=尚州尚武=が先制したものの、1‐1で引き分けた。

 母国開催のW杯で優勝を義務づけられているカナリア軍団が、2戦目にして課題を突きつけられた。1年前のコンフェデ杯で快勝したメキシコに、自慢の攻撃陣が沈黙した。

 試合終了間際にDFマルセロがペナルティーエリア内で倒されたが、PKをもらえなかった。スコラリ監督は会見の最後に、自分も質問すると言って口を開いた。「もう、ブラジルはPKをもらえない。君たちはフレジのPKを批判するんだから」。微妙な判定だった初戦のクロアチア戦でのPKを皮肉り、吐き捨てた。

 メキシコのGKオチョアの再三にわたる好守に阻まれたとはいえ、気になるのは背番号10への依存度の高さだ。クロアチア戦で2得点したネイマールが攻撃をけん引した。欠場したFWフッキに代わって出場したFWラミレスや、途中出場したFWベルナルジはインパクトに欠け、攻撃の組み立てからフィニッシュまで、決定機にはほぼネイマールが絡んだ。指揮官は「彼1人で勝ったり負けたりするわけではない」と反論したが、今後の戦いを考えれば、攻撃陣の立て直しは必須だ。

 確実に1次リーグを突破するには、最終戦カメルーン戦で勝ち点3がほしい。DFダビドルイスは「カメルーンには勝たなければ」と危機感を募らせた。王国の威信に懸けてA組1位通過は譲れない。

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