本田、実力不足認めるも奇跡起こす!
「ブラジルW杯・C組、日本-コロンビア」(24日、クイアバ)
日本代表FW本田圭佑(28)=ACミラン=が22日(日本時間23日)、共同取材に応じ、今大会で日本と自身が実力不足だったと認めた。チームの未勝利と自身が勝利に貢献できていないことを踏まえて「勝てていないのはチームの実力、個人の実力と思う」と語った。その上で、コロンビアに勝ち大逆転で決勝トーナメント進出することを諦めず、優勝の望みも捨てていないことを明かした。
絶体絶命まで追い込まれた現実を認めるしかなかった。日本を含めたアジア勢の不振を本田は「実力でしょう。それは感じています」と受け入れた。「結果で判断される大会ですから。試合に勝てていないのはチームの実力、個人の実力だと思います」と認めた。
他国の試合は「結構見ています。全部とは言わないけど」とチェックしている。1次リーグ2試合が終わり、見えてきたものは「スピーディーにやれているチームとやれてないチームがある」ことだった。もちろん日本は後者だ。
コートジボワール戦は相手の攻撃陣を警戒するあまり、ズルズル下がる守備を余儀なくされた。ギリシャ戦は相手に退場者が出たことで、かえって守備が堅くなってしまった。「たったこの2試合ですべての局面が変わっている。厳しいW杯の現実」と悔しさをかみしめている。
だが、奇跡は起きるとかたくなに信じている。「ミラクルはミラクル。信じている者にしか訪れないと思っている」と言い切る本田は「もしかしたら1試合ですべてがひっくり返るのもゼロではない。(日本が)勝てればギリシャも(コートジボワールに)勝つんじゃないかと(思う)」と続ける。まるで、米国・クリアウオーター合宿中に提唱した“根拠のない自信”そのものだ。
開幕前に、自身の公式サイトで「集大成」という言葉を用いてW杯への決意表明をしていた。この日、再び真意を問われると、「当然です。そういうつもりでやっていますから」と言い切った。4年間訴え続けた優勝についても「発言してきたことがかなう可能性はゼロじゃない。今も信念を曲げるつもりはない」。ドンキホーテになってでも、本田は最後まで戦う。