ギリシャ“奇跡”16強 終了間際PK弾
「ブラジルW杯・C組、ギリシャ2-1コートジボワール」(24日、フォルタレザ)
引き分けなら1次リーグ敗退の瀬戸際で、ギリシャが“奇跡”をたぐり寄せた。1‐1のまま突入した、後半ロスタイム。自ら得たPKで、初の16強に導いたFWサマラスは「最後の1秒まで戦った。終了の笛が鳴るまで、挑み続けなければいけない」と胸を張った。
1点を先制しながら、後半29分に同点を許した。それでも、攻撃をはね返し、鋭い速攻でゴールを脅かした。最後は左クロスに走り込んだサマラスがPKをゲット。一貫した姿勢が相手の反則を誘った。
堅守速攻は最も得意とする戦術だ。2004年には、このスタイルで欧州選手権を制した。37歳のMFカラグニスは「いろいろなことが変わったよ」と話していたが、伝統は生きていた。
サントス監督は「けさ、この試合が最後になるはずはないと話した。歴史的なことを成し遂げた」と、選手をたたえた。1分け1敗のC組最下位から、逆転で2位へと食い込んだ底力。信念を貫き通した先に、歓喜が待っていた。