柿谷バーゼル完全移籍決定!4年契約

 J1C大阪は7日、日本代表FW柿谷曜一朗(24)が16日付でスイス1部リーグ・バーゼルに完全移籍すると発表した。契約期間は2018年6月30日までの4年契約で、移籍金などの条件は非公開。背番号は14に決定した。後日、移籍会見を行う。C大阪の育成組織出身としては初の海外移籍。Jリーグ再開初戦となる15日の川崎戦(金鳥ス)終了後に退団セレモニーを行い、現地時間17日にチームに合流する。

 柿谷が、ついに海を渡る。C大阪の育成組織出身選手として初となる海外挑戦の地に選んだのは、リーグ戦5連覇中のスイスの強豪バーゼルだった。

 悩み抜いた末の決断だ。4歳から過ごしたクラブで昨季からエースナンバーを背負った。「タイトルを取りたい」との思いは誰よりも強く、偽りもなかった。移籍を決めた時期は不明だが、勝矢強化部長は「W杯から帰ってきてから本人の意志が強くなっていた」と明かした。

 晴れの日となるはずだったが、柿谷に笑顔はなかった。「残念なのは、自分の口でサポーターに伝えられなかったこと。もう少し(移籍発表の)方法がなかったのかなと。本当に悔しいです」。自らの言葉で移籍を公にすることができなかったためか、その表情は曇ったままだった。

 移籍会見は後日開かれるが、サポーターへ直接感謝を伝える場はJ再開初戦となる15日の川崎戦(金鳥ス)となる。試合後にセレモニーが行われるが、ラストゲームへの出場について、勝矢強化部長は「監督が決めること」と話すにとどめた。

 バーゼルの公式サイトによれば、柿谷は現地時間17日に合流するため、リーグ開幕戦となる19日の敵地アーラウ戦での“バーゼル柿谷”デビューは微妙な状況だ。

 失意のW杯を振り返り「プレーはもちろん、精神的にも何倍も何倍も強くならないといけない」と決意を語っていた柿谷。18年ロシアW杯で日本を高みへと導くために、愛するクラブに別れを告げる。

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