大久保2ケタ弾!得点王で悔しさ晴らせ
「J1、清水0-2川崎」(19日、アイスタ)
W杯による中断から本格再開し、川崎は日本代表FW大久保嘉人(32)の2試合連続ゴールなどで清水に2‐0で快勝した。浦和は新潟を1‐0で下し、首位を堅持した。6試合連続無失点はJ1タイ記録。広島のFW佐藤寿人(32)は大宮戦で2点を挙げ、J1通算得点でFW三浦知良(横浜FC)がJ1在籍時に決めた139点を上回り、歴代3位の140とした。
野性味とベテランの味が、絶妙に交ざり合っていた。1‐0の後半17分、FW小林のシュートがポストにはね返り、反応したのは大久保だった。
「来ると思って予測していたからね」。さらりと振り返ったが、得点ランクで単独トップの10点目。今季最速の2ケタ得点到達に、2トップを組む小林は「あそこに詰めているのが嘉人さんのすごさ」と脱帽した。
15日のC大阪戦から中3日で迎えた夏場の一戦。90分間衰えることのない運動量を「90分間、全部ダッシュしていたら、そりゃバテるでしょ。要領よくやらんと」と説明する。どのタイミングで、どう走るべきか。若い頃から蓄積された経験値があるからこそ、違いを見せられる。
史上3人目の2年連続得点王へ、貫禄の2戦連発弾をたたき込んだ。「W杯のことは、ブラジルで切り替えてきた。今はチームでタイトルを取ることしか考えていない」。エースは、どこまでも頼もしい。