“ずる賢い”大久保、独走する12点目
「J1、川崎5-4C大阪」(16日、等々力)
日本代表入りを熱望する、川崎FW大久保嘉人が躍動した。まずは前半10分、絶妙なスルーパスでFW小林の得点をアシスト。さらに同13分の右CKでは逆サイドから走り込み、得点ランクトップをひた走る今季12得点目をぶち込んだ。
この日は代表のモラス・フィジカルコーチが視察。だが、結果以上にアギーレ・ジャパンへの適性を見せたのは、指揮官が日本に求める「ずる賢さ」だ。
前節、途中交代時に激高していた相手FWフォルランに、積極的に“絡んで”ペースを乱しにいった。乱戦を制し2位に浮上した試合後の「この試合でもイライラさせるとか、そういうずる賢さが、みんなに足りない」という言葉は、アギーレ監督が必要とする部分に重なる。32歳。まだまだやんちゃ盛りだ。