慶大Jリーガー武藤、皆川と共闘宣言
サッカー日本代表に初選出されたFW武藤嘉紀(22)=FC東京=が29日、同じく初代表のFW皆川佑介(22)=広島=との共闘を誓った。大学サッカー出身同士で面識があるといい、代表招集を受けて電話で励まし合った。スピードの武藤と高さの皆川と武器が異なるシンデレラボーイ2人が、日本代表に新風を吹き込む。
喜びと驚きの代表初選出からすぐ、武藤はエールの交換をしていた。現役慶大生の武藤と、中大卒の皆川は1学年違いで親交があった。「よろしく、というのと頑張ろうぜ、と(話した)」と、さわやかに振り返った。
FW同士で互いのプレーを知っていることは代表合宿でプラス材料だ。日本協会内には186センチの体格を生かし、前線でボールをキープできる皆川をFC東京のFW平山と同じタイプと見る評価もある。平山とのコンビで実績がある武藤は「ミナ君(皆川)とのイメージはできています。組む選手の良さを心がけたい」と自信をみなぎらせた。
皆川以外に面識がある選手はいないが、「全員とコミュニケーションを取りたい。海外に行っている選手だったら、海外の生活はどうかとか聞きたいですね」と積極的だ。「興味はある」という将来的な海外移籍へ、代表合宿は情報収集の場になる。
通信アプリの「LINE」で200件の着信が入り、全部に返信した。慶大の恩師・須田監督からも「慶応としても誇らしいし、頑張ってくれ!!」と励まされた。時がたつにつれ重圧を感じ始めているが、「そういう時ほど普段の自分通りのプレーを心がけないといけないです」。平常心で代表定着を狙う。