C大阪12戦ぶり勝った!杉本が先制弾

 「J1、C大阪2-0柏」(13日、ヤンマー)

 C大阪が2‐0で柏を下し、12試合ぶりに勝利をつかんだ。前半44分にFW杉本健勇(21)のゴールで先制し、後半18分にもFW永井龍(23)が追加点を挙げた。G大阪はFW宇佐美貴史(22)の得点で広島を1‐0で下し、5位浮上。神戸は先制を許した直後に追い付き、FC東京と引き分けた。浦和はDF森脇良太(28)の2戦連続ゴールなどで清水に4‐1で快勝し、勝ち点47で首位を守った。

 長く暗いトンネルをようやく抜けた。4カ月以上も白星から遠ざかっていたC大阪が、5月3日の名古屋戦以来12試合ぶりの勝利を手にした。ホームでの勝利は3月15日の清水戦以来実に6カ月ぶり。待ち焦がれた瞬間に歓喜がはじけ、スタジアムからは今季一番の歓声が沸き上がった。

 前半44分、DF酒本のFKを187センチのFW杉本が頭で合わせて先制する。7月19日の横浜M戦以来8試合ぶりとなる今季4得点目。「落ち着いて決めることができた」と、背番号20は右拳を握り締めた。後半18分にはプロ5年目のFW永井がリーグ戦初ゴール。「気持ちで押し込んだ。スローモーションのようだった。惜しかったと言われ続けたのが、やっと入った」と喜びをかみしめた。

 1学年違いの2人はU‐15時代からともにプレーしてきた。「トップチームで2トップを組みたいと幼い頃から話していた」(杉本)という夢が現実のものとなり、そろってゴールまで挙げた。

 今季2度目の監督交代を受けて就任した大熊監督のリーグ戦初陣を飾った。U‐18で約半年間指導を受けた杉本は「いろんな思いがあって監督を引き受けてくれたと思う。その気持ちに応えたかった」。先発で送り出した2トップのゴールに「チームの今後にとっていい傾向かな」と、新指揮官も目を細めた。

 前線からの激しいプレスで柏を封じ込めた。順位は16位のままと依然降格圏内だが、日本代表MF扇原が「こういうゲームを続けていけばどこにも負けない」と話したように、自信を取り戻す1勝となった。心地良い秋風が戦い終えた選手の頬をなでる。風向きは確かに変わった。

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