バレンシアオーナーが英クラブ先行買収
サッカースペインリーグ、バレンシアのクラブ買い取りを進めているシンガポールの資産家、ピーター・リムが一足先に英8部リーグ、サルフォード・シティを買収、FA(イングランドサッカー協会)の承認を待つだけの状態になっている。23日のスペイン紙アスが伝えている。
報道によると、マンチェスターU(英)で一時代を築いた5選手、ギグス、バット、ガリー、フィルのネビル兄弟、ポール・スコールズが発起人となって、リムに働きかけをしたもの。元選手たちはそれぞれ10%のクラブ株を持つことになり、ともに若手育成に力を入れたプロジェクトを進めることにしている。
5人は公式声明を出し「今回の船出にあたり、外部の協力者を加える必要性があった。ピーターのことは10年前から知っていて、スポーツ、特にサッカーへの愛情がある人。ビジネスの世界で素晴らしい実績があり、下部組織の若者をサポートするプログラムに参加してくれることになった」と経緯を説明した。
なお、リムのバレンシア買い取りは債権を持つ銀行との交渉が終わっておらず、長期化している。ただ、バレンシアのサルボ会長は22日、「近いうちに合意に達する」と楽観的な見通しを示した。