アギーレJ初選出の香川は中盤起用へ
日本サッカー協会は1日、国際親善試合のジャマイカ戦(10日・デンカS)、同ブラジル戦(14日・シンガポール)に臨む日本代表23人を発表した。ハビエル・アギーレ監督(55)は、W杯ブラジル大会以来の代表復帰となったMF香川真司(25)=ドルトムント=の起用法について、前体制時に重用された左サイドのアタッカーではなく、中盤の攻撃的MFで起用する考えを示した。
新たな主戦場はピッチの中央へと移る。負傷のため9月の代表合宿に不参加だった香川について、アギーレ監督は「(左サイドも)どちらでもプレーできるが、(布陣が)4‐3‐3の場合は中盤。ドルトムントの初期のころも、マンチェスター・ユナイテッドの最後の方も、その位置でプレーしていた。基本的には中盤の選手」と語った。
前線でゴールを狙う3人のFWへパスを供給しつつ、自らもゴール前への侵入が求められるアギーレジャパンでの攻撃的MF。トップ下とは役割が少し異なるが、香川はドルトムントでも密集地帯での連係から好機を演出している。指揮官は「香川は非常に能力の高い選手で、たくさんの解決策を持っている。彼が参加できるのをうれしく感じる」と期待を寄せた。
チームとともに、自身も存在感を残せなかったW杯。大会終了後から「W杯の借りはW杯でしか返せない。4年後に向けてレベルアップしたい」と語っていた香川にとって、新たな挑戦となる。