南野3世代掛け持ち A代表が招集検討
J1・C大阪のFW南野拓実(19)が11月に行われる日本代表戦(11月14日・ホンジュラス戦、同18日・オーストラリア戦)で招集される可能性があることが15日、分かった。南野は前体制時の4月に候補合宿に呼ばれた経験はあるが、強化試合での招集となれば初。現在参加中のU-19アジア選手権(ミャンマー)の世代に加え、リオ五輪(U-21)、A代表と最大で“3世代掛け持ち”となる可能性が出てきた。
ブラジル戦の大敗から一夜、アギーレ・ジャパンは次なる強化プランに向けて動き出した。協会関係者によれば、ブラジル戦後にシンガポールで行われた代表スタッフ会議で、U-19代表のエースである南野の招集が検討されたという。
現在南野は、来年5月開幕のU-20W杯出場権獲得のため、予選を兼ねたU-19アジア選手権(ミャンマー)に出場中。その一方でU-21代表の手倉森監督も「その大会が終われば、下の世代も代表候補になる」と招集の可能性を示唆。エース格のU-19代表はもちろん、五輪代表、さらにはA代表と、最大で“三足のわらじ”を履く可能性もある。
19歳ながら、ブラジルW杯本大会でも予備登録メンバーに名を連ねた逸材の育成プランについては、日本協会側も「コンディションなどを考え、ケガをさせてはいけないので、より慎重にならないといけない」という考えを持つ。さらには「世代別代表にまたがるには、精神的にもタフかどうか。クラブにも確認したい」と所属先とも連携を取る方針だ。
年内最後の強化試合となる11月のホンジュラス戦(豊田ス)、オーストラリア戦(長居)は、アジア杯での戦いを想定したメンバーが選ばれる見込み。だが、この日にシンガポール空港からU-19代表の視察のために、ミャンマーへと向かった日本協会の霜田技術委員長も「11月はすべてのカテゴリーが(選出の)対象になる」と門戸が開いていることを強調。19歳の若武者は無限の可能性を秘めている。