元日本代表・奥大介氏が宮古島で事故死
サッカー元日本代表の奥大介さん(38)が17日午前4時半ごろ、沖縄県宮古島市の県道で軽乗用車を運転中に電柱に衝突し、搬送先の病院で死亡した。県警によると、車は対向車線にはみ出して電柱に衝突した。同乗者はいなかった。奥さんは骨盤を折っており、県警が死因や詳しい事故の原因を調べている。磐田、横浜Mの黄金期を支えたMFの突然の死に、サッカー界が悲しみにつつまれた。
沖縄県警宮古島署によると、同日午前4時25分に通行人が道路脇の事故車を発見し通報。奥さんは骨盤骨折などを負い、救急車で市内の病院へ搬送されたが、すでに心肺停止の状態で病院に到着後、死亡が確認された。
奥さんの運転する車は宮古島南部の上野交差点から宮国交差点へ進行中に事故を起こした。現場は見通しがよく、雑木林に囲まれた緩やかな左カーブ。奥さんの車は対向車線にはみ出して電柱と衝突し、車は前部がエンジン部分まで大破していたという。
奥さんは尼崎市出身で、神戸弘陵高から94年にJリーグ磐田に入団。02年に横浜Mに移籍した。攻撃的MFとして活躍し、磐田、横浜Mではいずれも優勝に貢献。ベストイレブンにも3度輝いた。
マッサージなどで体のケアをするベテラン選手を尻目に、クラブハウスから一番に帰るような天才肌。後輩を飲みに誘って公私の相談に乗るなど、愛される存在だった。
日本代表にも選ばれ国際Aマッチ26試合に出場。07年限りで引退後は多摩大目黒高監督、横浜FC強化部長を務めたが13年1月末に体調不良を理由に退団していた。
私生活では02年に女優の佐伯日菜子(37)と結婚したが、自身の家庭内暴力がもとで13年7月に離婚。子ども2人の親権は佐伯が持っていたが、養育費などをめぐる話し合いが続いていた。
関係者によると最近数カ月は沖縄で働きながら暮らしていたという。横浜FC時代のキャンプ地だった宮古島には3年前にもサッカー教室で訪れた。地元サッカー関係者は「今夏以降、社会人の大会を応援に来ていた奥さんを2度ほど見掛けたが、そのときは元気そうだった。こんなことになり残念です」と話した。