FC東京・武藤、新人最多タイ13点目

 「J1、名古屋2-2FC東京」(2日、瑞穂陸)

 FC東京の日本代表FW武藤嘉紀(22)が、09年に同僚のFW渡辺千真(当時横浜M)がマークしたJ1の新人最多得点記録に並んだ。名古屋戦の後半31分、視察に訪れたハビエル・アギーレ日本代表監督(55)の前で、今季13得点目を決めた。試合は2-2で引き分けた。17位のC大阪は甲府に1-3で逆転負けし、次節にもJ2に降格する可能性が出てきた。2位のG大阪は終了間際の失点で仙台と1-1で引き分け、3日に横浜Mと対戦する浦和をかわしての暫定首位浮上を逃した。

 しなやかな体を存分に使った一撃が、対角線のサイドネットを射抜いた。1点を追う後半31分。相手DF闘莉王との競り合いを制してボールを持つと、そこからは「イメージ通りだった」。

 中央からナナメ左にボールを持ち出すと、最後は角度の少ない位置から左足を強振。糸を引くような弾道は「見えなかったが、狙い通りのシュートが打てたと思った」。その感触に狂いはなかった。

 前半19分にオウンゴールから先制され、劣勢の時間が続いた。武藤自身も痛めている右太腿痛に加え、終盤戦ゆえの疲労の色を隠せなかった。それでも敗色濃厚な展開から、勝ち点1をもたらすゴールを決め「得点以外ではチームの足を引っ張ってしまった。点を取って“チャラ”だと思う」と振り返った。

 これでリーグ13得点目。同僚のFW渡辺が横浜M時代の09年に記録した新人最多得点に並んだものの、「達成できてホッとしているが、これからもっと点を取って記録を伸ばせれば」とどん欲な言葉を口にした。

 アギーレ代表監督が視察した試合では、これで3戦5発。代表指揮官は「(武藤は)今、良い時期を過ごしている」と笑顔でスタジアムを後にした。だが武藤は「代表の自覚はあるが、結果を残し続けなければ選ばれないもの。(11月の代表戦も)選ばれたら個人として点を取りたいし、チームも結果を残せれば」。見据える先はもっと高い場所にある。

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