【長友の一問一答】体調は最悪だった
「イタリアリーグ、インテル・ミラノ2-2ベローナ」(9日、ミラノ)
約1カ月ぶりに公式戦に出場したインテルのDF長友佑都は、体調はベストとはいえなかったもののフル出場した。チームは終盤に追いつかれて引き分け。以下、長友の一問一答
◇ ◇
-勝ち点3を取りたい試合だったのではないか。
「毎回、勝ち点3は取りたいですけど。退場者が出て正直、相当難しい試合だったんで集中していたけど、同点に追いつかれて残念な気持ちです」
-ケガの具合は。
「大丈夫です」
-1カ月ぶりの出場で、思い切りプレーできたか。
「いつも思い切りやっているつもり。その評価はみなさんにしてもらえればと思う」
-特に後半、いつものように守備から前に飛び出して行っていた。体調の方は随分よくなったか。
「いや、体調は最悪だった。復帰したばかりで胃腸炎なのか、インフルエンザなのかわからないが、それにかかって…昨日練習しただけだったんで、体調面でいうと最悪の状態、状況だった。ただ精神面が非常に安定してたというか、いろいろ1カ月休んで自分自身も考えたことがあって、もちろん自分自身と見つめあって(向かい合って?)、サッカー選手長友祐都の問題というよりも一人の人間長友としての問題だった。そこがクリアになってきたという。今日は身体のコンディションは最悪だったけど、精神面のコンデションはすごくよかった。そこがバランスを保てたかと思う」
-今日はサイドで攻める時に、縦に行くのを転がして行って 最後に中に入った。あれは狙って行っていたのか。
「前半けっこう縦に行って右にクロス上げて、相手がベンチからも相手の監督が"しっかりと右を切ってくれ"と相手選手に言っていたんで、まぁ後半、相手が右切って中にスペースがあれば、入ってセンタリング左上げようというのは考えていたんで、あそこは狙い通りというか、駆け引きで、いい駆け引きができたらと思った」。
-全般的にアーリー気味で入れるケースが多かったようだが。振り切る前に早めに入れるという感じだったのか。
「FWの選手からもそういうボールを求められていたので」
-交わしてからということではなかったのか。
「スペースがあればどんどん振ろうと、入れていくという感じだった」。
-チーム状態はどうなのか。
「悪くなかったと僕は思う。今日の試合は後半の最初で一人退場になって、それでもチーム一つになって守りの意識がすごいあった。ただ、最終的に(点を)取られたんで、結果の世界なので何を言っても言い訳になる。まぁ、でも僕はチームの戦い方としては悪くなかったんじゃないかと思う」
-1カ月ぶりに出て、自分なりに「よくやった」という喜びはあったか。
「いやもう、サッカーをできる喜びというのをまず感じた。ほんとにケガもあったり病気もあったりで、でも支えてくれる人がたくさんいるんだなと思ったんで、そういう人に恩返ししたいなという気持ちを改めて再確認できた。僕の中では大きかった。楽しかったです」
-ケガの後、練習はどのくらいできたのか、病気になる前は。
「練習はほとんどできてなかったんで、(ヨーロッパ・リーグのサン・エティエンヌ戦で)フランスに部分もあれ、なかなかちゃんと練習できなかった。僕が思っている以上に今日は体が動いてくれたんで。精神と身体の関係性は面白いな、と改めて感じました」
-次はダービーとなる。去年までだとACミラン本田と左サイドでマッチアップする可能性もあったが、今回は右サイドかもしれないが。
「まだどっちになるかわからないし、それはわかんないので言えないですけど。1試合1試合、大事な試合だがミラノ・ダービーというのはやはり特別で、気合が入るしミラノ自体の雰囲気も変わってくる。すごい楽しみにしている」
-日本代表の選出から漏れた。ケガのことが大きかった。日本側から問い合わせはあったか。
「それは僕は言えないので、みなさんのご想像にお任せします」
-できればダービーでマッチアップしたいか。
「圭佑と?いや、できればマッチアップというより勝ちたいです」