讃岐絶対J2残留!厳しい現実も前向く
J2讃岐が15日の第41節・大分戦に敗れて今季リーグ戦21位が確定し、J3の2位チームとの入れ替え戦(30日、12月7日)に進むことが決定した。昨季はJFL2位に入り、鳥取との入れ替え戦を制してJ2昇格を果たした。今度は逆の立場で運命の2試合に挑む。相手は長野か町田。厳しい結果にも前を向き、讃岐イレブンはJ2残留を誓った。
「まだ終わってないぞー!」。大分に敗れ、うつむきがちに観客席前へ歩み寄った選手たちにサポーターから熱い激励の声が飛んだ。1試合を残して21位が確定。厳しい現実だが、J2残留への道が途絶えたわけではない。試合後の会見で北野誠監督は言った。
「ネガティブな気持ちにはなっていない。気持ちを切り替え、入れ替え戦に臨みたい」
自動残留のためには勝つしかなかった大分戦。前半、讃岐は引いて守備を固め、後半に入るとFW木島良輔、MF古田寛幸ら攻撃陣を次々に投入して攻めに転じた。しかし後半31分に先制点を献上。終盤はパワープレーで相手ゴールに迫ったが、得点を挙げることはできなかった。
残留への強い思いとは裏腹に、ここ5試合は3分け2敗。20位・東京Vとの勝ち点差を縮めることはできなかった。「勝たなきゃいけない試合で勝てなかった」とMF高木は振り返る。
昨季はJFLで2位に入り、鳥取との入れ替え戦を1勝1分けで制してJ2昇格を果たした。2年連続の入れ替え戦。今月30日と12月7日に、J3の2位とホーム&アウェー方式で争う(讃岐は12月7日がホーム)。相手は長野か町田だ。
1年前の入れ替え戦で昇格を決めるゴールをたたき込んだFW高橋泰は「開き直るしかない。入れ替え戦に向けてしっかり準備したい」と力を込めた。昨季の経験は必ず生きるはず。苦しみ抜いてつかんだJ2切符を、たった1年で手放すわけにはいかない。