「欧州ＣＬ・１次Ｌ、ＡＰＯＥＬ０-４バルセロナ」（２５日、ニコシア）

　Ｆ組は既に決勝トーナメント進出を決めたバルセロナ（スペイン）のリオネル・メッシ（２７）がＡＰＯＥＬ（キプロス）戦で３点を決めて欧州ＣＬ通算７４点とし、歴代最多を更新した。試合は４－０で大勝。Ｇ組のチェルシー（イングランド）は内田篤人（２６）がフル出場したシャルケ（ドイツ）に５－０で圧勝し、勝ち点１１の１位で１６強入りした。シャルケは同５で３位。Ｈ組のシャフタル・ドネツク（ウクライナ）も１６強入りが確定した。

　また、歴史を塗り替えた。メッシがレアル・マドリード（スペイン）などで活躍したラウルの記録を破り、通算最多得点を更新。交流サイトのフェイスブックで「欧州ＣＬ最多得点者になれてうれしい。しかもラウルのような偉大な選手の記録だからね」と笑顔の写真を添えて喜んだ。

　前半３８分にシュート性のボールをゴール前で合わせ、記録更新。後半は１３分にスルーパスを受けて巧みなシュートを流し込んだ。４２分も左折り返しを決めた。得意の左足と逆の右で３得点した。

　欧州連盟（ＵＥＦＡ）によるとラウルは７１点に１４２試合を要したが、メッシはわずか９１戦で７４点。７０点で追うＲマドリードのロナルドも１０７戦だからハイペースぶりは突出している。バルセロナのルイスエンリケ監督は「メッシは歴代最高の選手」とたたえた。

　２２日に樹立したスペイン１部リーグ通算最多得点に続く勲章。希代のＦＷは２７歳にして前人未到の領域を歩む。それでも求めるのは勝利。「大事なのは、自分のゴールが（決勝会場の）ベルリンでトロフィーを手にするために役立つことだ」と４大会ぶりの優勝を見据えた。