仙台・柳沢が引退「一生サッカー人」
サッカー元日本代表でW杯に2度出場したJ1仙台のFW柳沢敦(37)が4日、今季限りでの引退を発表した。ユアテックスタジアム仙台で記者会見し「自分が求めるパフォーマンスと今できるものにギャップがあった。チームに残していくものが限界に近づいてきたと感じた」と淡々と決断の理由を説明した。
鹿島の黄金時代を支えたストライカーは、最後の所属となった仙台の思い出を「移籍した最初の年に震災に見舞われて、大きな悲しみの中で一つになって戦う姿勢を見せられたシーズンだった」と振り返った。今後は未定だが「一生サッカー人であることは間違いない。指導者は一つの目標」と語った。
富山第一高から1996年に鹿島入り。2003~06年にはイタリアのサンプドリアなどでプレーした。その後鹿島、京都を経て11年から仙台に所属し、J1通算370試合で108ゴール。日本代表で58試合17点を挙げ02年日韓、06年ドイツの両W杯に出た。