C大阪新監督にアウトゥオリ氏有力
J2に降格したC大阪が、来季新監督として、06年にJ1鹿島を指揮したブラジル人のパウロ・アウトゥオリ氏(58)を筆頭候補に挙げていることが8日、分かった。クラブ関係者によると、近日中にも来季の強化部長就任が内定している前大宮監督の大熊清氏(50)がブラジル入りし、正式オファーを提示して交渉に臨む予定だ。
アウトゥオリ氏は南米王者を決めるリベルタドーレス杯を2度制し、05年にはサンパウロをクラブW杯優勝に導いた。鹿島ではリーグ戦6位などタイトルこそ獲得できなかったが、当時高卒新人だった日本代表DF内田(現シャルケ)を開幕スタメンに抜てきするなど、若手を積極的に起用。ペルーやカタールで代表監督も務めるなど実績は十分だ。
今季2度の監督交代など迷走を繰り返したC大阪は、後任監督にJリーグ経験があり、若手を育て上げられる人材に絞り人選を進めてきた。去就が微妙な選手との契約交渉で来季以降の方向性を示す必要もあり、新監督決定が急務となっている。