【一問一答】長友「ウイングだった」

 「イタリアリーグ、インテル・ミラノ2-2ラツィオ」(21日、ミラノ)

 セリエA第16節インテル・ミラノ対ラツィオが21日(日本時間22日早朝)、ミラノのサン・シーロ・スタジアムで行われ、2-2で引き分けた。インテルの日本代表DF長友佑都はフル出場した。

  ◇  ◇

 -自分たちで試合を難しくしてしまったのか。

 「前半バタバタして、カウンターから相手にチャンスを作られたり。2点取られて相当難しい状態だった。ハーフタイムに監督がポジションとかメンタル面を修正して、自分たちでも話し合って、後半は前半とは違うサッカーできた。勝てたゲームかなと自分の中では思っている。ただそこで勝ちきれないのが僕たちの実力で、前半と後半でああもチームが変わるというのは、安定感っていうのはこれからリーグ戦で戦っていくためにも絶対必要になってくる。そこは課題だと思う」

 -前半、立ち上がりのポジションは何だったのか。

 「前半は僕4-3-3のトップ、ウイングだった。まぁでも前半バタバタしていて、ドドと(左サイドハーフとサイドバックを)代わったという状態だった」

 -意図はあったのか。

 「練習では右も左も、前はやって試していた」

 -マンチーニ監督になってからウイングは練習で試していたのか。

 「(前節第15節の)キエーボ戦の時に後半から右のウイング、ハーフに入って…。監督が、それからここまでの1週間の練習で、ウイングだったら右、左。サイドバックっていうのはやっていなかった」

 -その前の失点があったからか。

 「失点してしまったから、チームとしてもバタバタしてたんで監督としても元に一回戻したいというのもあった」

 -事前の報道ではスタメンではないのではないか、と言われていたが何か原因があったのか。

 「それはメディアの方が言っているだけで、特に問題は全くない」

 -前半の2失点は中もフリーにしてしまっていた。

 「チームとして高い位置でプレンシングをかけてというところはチャレンジしていて、やっぱり裏のスペースだったり1人がはがされたりすると空いてくるので、そこは1対1の競り合いで勝たなければならないし、かなりのレベルを求められる。監督から。だから一人一人が成長する以外には何もない。チームとしての進んでいく方向性は絶対、間違っていない」。

 -1対1の問題か、バランスが難しいのか。

 「チームとしては、いくところといかない部分をはっきりさせないと、みんながそろって行っていないのにプレスをかけて、どんどんずれていってしまうというのが危険シーンだったので、そこはやっぱり後ろの人が声かけるとか、前の選手が後ろをちょっと気にしながら出ていく、そういう判断になる」

 -後半、オーバーラップが増えて流れが変わっていった。アジア杯に向けていい感じになってきたという気がするか。

 「コンディション・レベルはかなり高い。もちろん、精度という部分ではまだまだたくさん課題はあるが、体のコンディションは今までの見られなかったぐらいのコンディションのレベルを自分の中でも感じている。キレ、スピード、運動量の部分でもそう。自分が走る時に走れている、そこは自分のポジティブなものだし、ここでチームを離れるのはちょっと残念な気持ち、部分もある。でもアジアカップを勝つために今は気分を切り替えてやる」

 -後半15分ぐらいにコバチッチにスルーパスを出した。ああいうのが増えたらいいのか。

 「もっともっと出せればいい。体が動いているからそういうものが見れる余裕がある。精神面でもいい状態だし。いいコンディションが保てるように」

 -チームの11位についてはどう思うか。

 「それは僕が言わなくて皆さんが思っている通り。納得がいっているか?納得がいっていると思いますか?僕自身はサッカー人生の中で一番成長した1年だった。もちろん、いろいろ悩んだ時期やケガもあったり、うまくいかない時期もあった。W杯もあった。人っていうのはそういう時に一番成長するので、自分自身もいろんな自分に気づけたんで、成長っていう意味ではこの1年は最高だと思う」

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