“本田10継承者”星稜・大田が得点王
「全国高校サッカー選手権・決勝、星稜4-2前橋育英」(12日、埼玉)
星稜(石川)のFW大田賢生(3年)が大会通算3得点で、7人がトップに並んだ形ながら得点王に輝いた。かつて同校OBの日本代表、本田も背負った背番号10を受け継いだストライカーは「得点王の実感はないですけどね。もう少し決められたかなと思う」と言いながらも、表情には充実感が漂った。
この試合は無得点。前半10分に抜群の飛び出しでGKと1対1の決定機を作り、相手のファウルでPKを獲得したが、キッカーをMF前川に譲った。単独得点王のチャンスもあったが「前川に託しました」。後半19分には絶妙のクロスで、DF原田のゴールをアシストした。
「今年は絶対に日本一という気持ちでやってきた。結果が出てうれしい」。本田のような強烈な“我”こそなかったが、チームをけん引したのは紛れもなく背番号10だった。