前橋育英あと一歩…渡辺「一番悔しい」
「全国高校サッカー選手権・決勝、星稜4-2前橋育英」(12日、埼玉)
初の日本一にあと一歩のところで手が届かなかった。前橋育英のMF渡辺凌は肩を落とし、しゃがみ込む仲間を懸命に励ました。
「負けは負けなので、次に切り替えなければいけない。最後までしっかりとやらなければいけないと」
1-1で迎えた後半10分、自身の大会初ゴールで一時は勝ち越した。長いドリブルからの切り返しで相手のマークを外し、最後はサイドネットに見事なコントロールシュートを決めてみせた。
「(2-1にして)一瞬、これで勝ったと思いましたが、そんなに甘いものではありませんでした。これまでで一番悔しい負けです」。唇をかむ背番号「10」は活躍の舞台を進学先の早大に移す。「経験を生かして、次こそは日本一を取れるように」。きっぱりとした口調が潔かった。