長友、日本最高のSBへ原点回帰誓う
「アジア杯・1次L、日本-イラク」(16日、ブリスベン)
アジア杯連覇を目指すサッカー日本代表は14日、1次リーグD組第2戦のイラク戦(16日・ブリスベン)に向けて試合会場近郊で冒頭15分間を除いた非公開練習を行った。DF長友佑都(28)=インテル・ミラノ=は、同戦で出場すればAマッチ通算78試合目で、サイドバックとしては元V川崎の都並敏史氏(現解説者)、J2磐田の駒野友一に並ぶ日本歴代最多出場となる。1次リーグの順位を占う重要なイラク戦で、日本のダイナモがチームを勝利に導く。
目指すべき頂きに長友がまた一つ近づく。08年5月に代表デビューを果たしてから7年半で、積み重ねてきたAマッチのキャップ数は77試合となった。イラク戦で出場すれば通算78試合目で、サイドバックとしては日本歴代最多記録に並び、今大会中にも単独トップに立つ見込みだ。
この日の練習後は、集中力を高めるためか報道陣の問いかけにも無言を貫きバスへ。だが、大会前には「W杯では自分の理想を求めすぎた。エゴの部分がチームのために犠牲になる部分を上回ると難しいなと思った。強く思っているのは、(この大会では)チームのためにどれだけ走れるか」。かねてから公言している究極の目標である“世界一のサイドバック”に向けて、原点回帰を誓った。
非公開で行われた練習では、アギーレ監督がこだわるサイドからのクロス練習を徹底的に行った。前回大会の決勝・オーストラリア戦では優勝を決めるゴールをクロスでアシストした長友には、今大会でも4年前の“再現”に期待がかかる。日本一のサイドバックから、世界一のサイドバックへ。長友佑都は立ち止まらない。