アギーレ監督、アジア杯後に解任も

 「アジア杯・1次L、日本-イラク」(16日、ブリスベン)

 サッカー日本代表のハビエル・アギーレ監督(56)が関与したとされる八百長疑惑の告発をスペインの裁判所が受理したとの報道を受け、日本サッカー協会は15日、都内で理事会を開き、対応を協議した。会見に臨んだ大仁邦弥会長(70)はアギーレ監督の処遇についてアジア杯の日本代表の活動終了までは封印するとし、「そのときに説明させていただく」と続投を明言しなかった。成績にかかわらず、アジア杯終了とともに解任となる可能性が出てきた。

 アギーレ監督にとって、アジア杯が日本代表指揮官として最後の大会になる可能性が出てきた。理事会後、険しい表情で会見した大仁会長は「まだ正式な(受理の)情報は確認がとれていないが、報道からいって確実だろうと想定している」とした上で「我々としては受理されないことを願っていたので、残念ですし、重く受け止めないといけない」と、焦燥感をにじませた。

 理事会、そして代表に帯同している霜田技術委員長と対応を話し合い、「現在は日本代表がアジア杯連覇を目指して集中し、専念して戦える環境をつくることが最優先すべきこと。開催中はこの件については封印したい。大会が終われば協会としての対応、考えをご説明させていただきます」と監督の処遇については先送りする方針を発表。「メディアの皆さまにもぜひご理解していただきたい」と、報道陣へ異例の配慮を求めた。

 ただ、一方で続投の可能性について触れることはなかった。アギーレ監督は12月の会見で「監督の仕事に影響することはない」としていたが、今後、本格的な捜査が始まれば、代表活動への影響は避けられない。会長は協会の対応を表明する時期を「日本代表としての活動が終わった後」としており、アジア杯で敗退すれば即、仮に優勝しても解任される可能性はある。

 法務委員長の三好豊顧問弁護士は「起訴されれば、スポーツの八百長の裁判は、スペインで初めてのケース。有罪の可能性がどの程度か、はっきりしたことは申し上げられない」と説明した。

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