柏、苦し勝った~延長激闘制し本大会へ
「ACL・プレーオフ、柏3-2チョンブリ」(17日、柏)
昨季のJ1で4位の柏がチョンブリ(タイ)を延長の末に3-2で下し、本大会出場を決めた。2-2の延長後半、FWレアンドロ(30)がこの日2点目となる決勝点を奪った。柏は1次リーグE組で全北(韓国)山東(中国)ビンズオン(ベトナム)と戦う。日本勢はG大阪、浦和、鹿島も出場する。
冷たい雨が降りしきる中、延長までもつれた戦いを制した。2年ぶり3度目のACL出場を決めた柏イレブンは、疲労と安堵(あんど)が入り交じった笑みを浮かべた。今季から指揮を執る吉田監督も「うれしいと言うより、ホッとしている。勝って反省できるのは意味がある」と、胸をなで下ろした。
力の差は歴然としていた。放ったシュートは47本。対するチョンブリは7本。ただ、シュートを打てども決まらない。やっと奪った得点も、直後に追いつかれる試合運びのまずさも手伝って大苦戦。チーム始動から4週間で迎えた今季初の公式戦とはいえ、不安定な姿を露呈した。
ただ、今後に向けて好材料もあった。決勝点は、今季から復帰したFW大津が仕掛けて取ったCKから生まれた。元日本代表のストライカーは「前向きなプレーが結果につながってよかった」と、手応えをつかんだ様子。肝を冷やした勝利を糧として、ACL本戦とJリーグ開幕へ向かう。