「ＡＣＬ１次リーグ、柏５-１ビンズオン」（３日、柏）

　Ｅ組の柏はホームでビンズオン（ベトナム）と対戦し、ＦＷ工藤壮人（２４）の２得点などで５－１と大勝し、今大会の日本勢初勝利を挙げた。柏は１勝１分けで勝ち点４。Ｆ組のＧ大阪は敵地で城南（韓国）に０－２で敗れ、２連敗を喫した。

　ゴールラッシュの口火を切る先制ゴールに、ダメ押しの４点目。柏のエース工藤が２得点で勝利に導いた。背番号９は「どうにかして結果が欲しかった。ゴールを取れてよかった」と安堵（あんど）の笑みを見せた。

　前半４２分は中央に走り込み、右からの折り返しを右足で決め「準備を怠っていなかった。それが結果に結びついた」と言う。後半２２分には右ＣＫで遠いサイドに走り、流れたボールを頭で決めた。献身的な動きで「得意な形」と誇った。

　リーグ戦３４試合に出場した昨季はサイドでの起用が多かった。今季は公式戦３試合目で「勝負したいと常に思っている」と話すセンターＦＷで初先発。パスを受けては動くというシンプルなプレーに徹して好結果を出し「起用してくれた監督の気持ちに応えたかった」と胸を張った。

　昨季３冠のＧ大阪や大量補強で話題となった浦和が勝てない中、日本勢に初勝利をもたらした。「皆さんは他を注目していると思うけど、地味に勝ち上がっていければいい」と不敵に笑った。