柿谷3発 約3カ月ぶり公式戦で爆発

 「スイス杯、ミュンジンゲン1-6バーゼル」(4日、ミュンジンゲン)

 準々決勝が行われ、バーゼルの元日本代表FW柿谷曜一朗(25)は下部リーグのミュンジンゲン戦でハットトリックをマークし、6-1の勝利に貢献した。フル出場の柿谷は前半24、43分、後半14分にゴール。次期日本代表監督への就任で大筋合意に達したハリルホジッチ氏へもアピールを続けていく。

 鬱憤(うっぷん)を晴らすかのようなハットトリックの大暴れに、笑みがこぼれた。格下相手でも「結果を出し続けられるようにやるだけ」と話していた柿谷にとっては、何よりのアピールになった。

 前半24分、縦パスに抜け出して1点目を奪った。同43分にはゴール前で横パスを難なく押し込んだ。後半14分にも右から流れてきたボールをGKの鼻先で浮かしてさらい、3点目。守備ラインの裏を鋭く突き、高い足元の技術を生かす持ち味を存分に発揮した。

 昨年11月26日にホームで行われた欧州チャンピオンズリーグ、レアル・マドリード戦で途中出場して以来の公式戦出場だった。ピッチになかなか立てなくても「これからのサッカー人生においてすごく貴重な時間」と新天地での挑戦を前向きに捉え、気持ちは切らさなかった。

 日本代表として国際Aマッチ18試合出場5得点をマークしているものの、昨年10月以来、招集はない。巡ってきたチャンスをしっかりものにした逸材が、ハリルホジッチ体制での代表入りをアピールしていく。

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