なでしこ 2連勝も終盤のバタつき反省
「カナダ女子W杯・C組、日本2-1カメルーン」(12日、バンクーバー)
2連覇を狙う日本代表「なでしこジャパン」が、カメルーンを下して2連勝。同組の2位以上を確定させ、16強による決勝トーナメント進出を決めた。前半6分、右クロスにMF鮫島彩(27)=INAC神戸=が合わせて先制。同17分には左からのクロスをFW菅沢優衣香(24)=千葉=が頭で押し込んだ。日本は同組1位突破をかけ、16日(同17日)にエクアドルと対戦する。
守備陣は最後の失点など、リードしながらどこかバタついた後半の試合運びを反省点に挙げた。
「ボールの失い方が悪かった。もっとシュートで終わらせないと」とDF熊谷(リヨン)。中盤のパスミスから逆襲を浴び、何度も危険なシーンをつくられたことを悔やんだ。
途中出場のMF澤(INAC神戸)も「失点は(選手間の)コミュニケーション不足。今後の課題になる」と、勝ち点3獲得にも歯切れが悪かった。
「(点を取りに行くのか守るのか)どういう試合運びをするのか統一できていなかった」とは鮫島。後半39分にFW菅沢に代えてDF上尾野辺(新潟)を左サイドに投入したのは、守りを固め「2-0で逃げ切れ」というベンチのメッセージだったはずだが、選手間の意識にギャップがあったようだ。