苦労人梅崎やっと弾!黄金時代後に加入

 「J1、神戸1-1浦和」(20日、ノエスタ)

 浦和が神戸と1-1で引き分けて勝ち点を38とし、11年ぶりに復活した2ステージ制前半の優勝を決めた。前半27分にMF梅崎司(28)が先制ゴール。後半39分に同点とされたが、その後は守りきった。J1記録の開幕からの連続無敗を16試合に伸ばし、最大5チームで年間優勝を争うチャンピオンシップの出場権を最初に獲得した。浦和のステージ優勝は、2004年第2ステージ以来2度目。

 自力での第1S優勝をたぐり寄せる一発を決めたのは、黄金時代後の低迷を知る苦労人だった。前半27分、MF梅崎はMF武藤雄樹(26)の左クロスに飛び込んだ。「気持ちで押し込んだ」というボールが、右ポストをはじいてゴールに吸い込まれると、浦和サポーターから地鳴りが起きた。

 「僕にとって初タイトル。この歓喜を味わうためにレッズに入った」という言葉に、実感がこもる。クラブがACLで優勝した翌08年に仏・グルノーブルから浦和に加入。10代でオシム監督時代のA代表デビューを飾るなど、将来を嘱望されていたが、浦和では出場機会に恵まれず、同年の北京五輪メンバーからも落選。度重なる負傷にも泣かされた。

 今季も絶対的なレギュラーではない。だが、どんな境遇にあっても決して腐らなかった。「苦しい時が長かったが、足もとを見て、未来を見て、努力し続けてきた」。だから、梅崎の前にボールが転がってきた。

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